11日開幕の伊藤園レディースでプロデビューを果たす畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高)が8日、会場の千葉・グレートアイランドCを丸裸にした。母博美さんに約7000円で買ってもらった米国製の水平器を練習ラウンドに持参し、全18ホールのグリーンの傾斜や芝のラインを丹念に調べた。土地の測量などに用いられる水平器の使用はナショナルチームで薦められ、2月から使い始めた。グリーンのどの位置にボールを乗せればパットに有利か分かるといい、「マネジメントが良くなるんです」と、その効果を説明する。

 この日は18ホールを回った後に約2時間、練習場で打ち込んだ。国内メジャー初のアマチュア優勝を飾った6週前の日本女子オープンと比べ「あの時を10とすると、今の調子は4くらい」。ティーショットが不調で飛距離も落ちているという。そのためデビュー戦の目標は「予選通過すること」と控えめ。だが、できる限りの準備はしている。

 練習ラウンドでは試合当日のピン位置を予想し、そこに乗せる練習を行った。「調子があまり良くないので我慢してスコアをまとめられるように」。徹底したコース研究と実践的な練習でプロ初戦に備えた。【千葉修宏】