宮里藍(31=サントリー)がこれまでの自分を変える。7日、千葉県内で行われた契約するブリヂストンのファンフェスタに登場。「20歳くらいから11年間やってきたことが通用しないと今季はっきりした。同じでは何も生まれない。1週間のルーティンや試合のスケジュールの組み方など、臨機応変に勇気を持って変えるべき」と話した。

 かつての世界ランク1位も、ここ3年は試合でのトップ10入りがわずか1度(16年起亜クラシック3位)だけ。シーズン序盤の好調さを、夏場以降まで持続できないことも多い。

 「(今年も)6月くらいまでは初日トップになる試合もあったりして。でも、それを後半戦につなげられずもったいなかった。夏から終盤へかけてのメンタル的な部分というか、ひと息ついてしまうクセがあるので、それを改善していきたい」と分析した。

 そのため、まず今年はオフを長めに設定して精神的にもリフレッシュする。例年出場してきた1月のピュアシルク・バハマ・クラシックなど開幕2戦の出場を見送り、2月下旬のホンダLPGA(タイ)あたりを初戦に考えている。

 「過去2年、シーズン入りが1月末で、本当にオフが短くて。自分自身プライベートの時間が足りなかった。今回のオフは少し長めに時間を取って、沖縄にも帰りたいですし、気心の知れた仲間と過ごしたい」

 さらに試合でのプレーの質を上げるために、1週間のルーティンもあえて変更する場合もあるという。「ここ何年も月曜日(現地)入りして、火曜日に練習ラウンドで、水曜日プロアマという感じでずっとやってきている。その流れも見直すべきかなという感じもします」。自身のコンディションによっては休みをもっと増やすなど、変化をつけていく。

 最後に勝ったのは12年夏のウォルマートNWアーカンソー選手権。「(来年は)勝ちたいです。とにかく1試合でも多く優勝争いに絡んで、なるべく多く勝ちたい」。謙虚に自分を客観視し、変化を取り入れ、かつての栄光を取り戻す。