第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われ、世界ランク(WR)5位の松山英樹(24=LEXUS)は残り3ホールを3連続ボギーで80と落とし、通算6オーバーの148で121位となり、今季7試合目で初の予選落ちを喫した。オーバーパーも今季26R目で初。前日にプレーを終えていた石川遼(25)も通算9オーバーの130位で決勝Rに進めなかった。日没で第3Rは1人も完了できず、優勝ならWR1位浮上の可能性があるダスティン・ジョンソン(32=米国)が第2Rを終えて通算10アンダーでリードしている。

 優勝すればWR1位のチャンスもあった試合は予想外の結果となった。予選通過には伸ばすしかない3ホールで3連続ボギー。第2打から再開した7番は1・5メートルのパーパットがカップに蹴られた。8、9番はティーショットがバンカーへ。松山は「昨日よりは良かったですけど…。全然、盛り返すような力はなかった」と振り返った。

 今季初のオーバーパー。シーズン平均ストローク「68・890」でツアー2位につけるが、2日がかりの第2Rはノーバーディー、9ボギーの「80」をたたいた。昨年3月のキャデラック選手権での自己ワースト「81」に次ぐ数字となってしまった。フェアウエーキープ率28・57%、パーオン率33・33%と松山らしからぬ数字が並び「初日も始まる前から違和感があった。やりながら修正できたらと思っていたけど、なかなかできなかった」。前日は強い風雨に見舞われる不運もあったが「それは仕方ないこと。それにしても打ち過ぎ」と潔く受け止めた。

 次戦は昨年10月のHSBCチャンピオンズに続く世界選手権シリーズ連勝がかかるメキシコ選手権(3月2日開幕)。25日に25歳となり、初めて迎える試合でもある。「パットはどうにかなるかなと思うけど、ショットは思うようにいってない。それを早くどうにかしないといけない。こういう試合がなければ一番いいんですけどね。まあ、終わったことなんで、次につなげていけるよう練習したい」。オーバーパーで回ること、予選を通れないことが大きな驚きとともに受け止められるのが、今の松山。2週間後の大舞台に向け、立て直しに着手する。