鈴木亨(50=ミズノ)が1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り、通算5アンダーの139で首位と3打差の5位に浮上した。

 大会28年連続28度目の出場となったホストプロが会場を沸かせた。17番で残り124ヤードから9番アイアンでカップインさせるイーグル。「あれはラッキー」と喜んだ。

 昨年にはシニアツアーデビュー。「あと10年は(シニアツアーで)現役をやれるように」と毎日1時間30分のトレーニングを欠かさない。前週関西オープンではギャラリーから「鈴木さん、スタイルいいね! おなかも出てないし!」と驚かれたエピソードも披露。さらに「プロは(大事なのは)スコアだからね」と付け加えられたというオチまでしっかりつけた。

 長女の鈴木愛理(23)は来月解散コンサートを控えるアイドルグループ、℃-uteのメンバー。「今、鈴木家は娘の解散で忙しい。自分も解散ライブに花を添えられるようにと思ってやっている。頑張っている姿を見せて、娘にも刺激になるとうれしい。明日も娘のことを思いながらやる」。宮本勝昌、上田諭尉と並んで日本勢トップにつけた大ベテランは、愛娘への思いを胸に上位に食らいつく。