6月29日開幕の女子ゴルフのメジャー第2戦、全米女子プロ(米シカゴ・オリンピアフィールズCC)を中継するWOWOWの現地リポーターに就任する元日本賞金女王の古閑美保(34)が30日、都内で合同取材に応じた。

 29日に今季限りでの引退会見を開いた宮里藍(31=サントリー)も出場予定のメジャー大会。29歳の11年限りで現役を引退した古閑は「引退会見で『私は現役です』『今季が終わるまでは』という話をされていた。自分の時も9月ぐらいに引退を発表していたので、気持ちはよく分かります」と年内に出場するツアーに集中する姿勢に共感。その上で「辞めることを決めることで何かが変わるんです。すごく(優勝の)チャンスは増えたと思います」と期待を寄せた。

 特にメジャー大会のコースセッティングは難しくなり、ショットとパットの正確性も求められる。古閑は「全体的な力、経験やメンタルと全部がかみ合わないとメジャーは勝てないと思う。(宮里が)引退を決めたことで、もう1回かみ合うのではないかという期待があります」と強調した。

 現役時代には全米女子プロへの出場経験はなく、会場となるコースも初めて訪問するという古閑は「現役の時には海外に魅力を感じていなかったのですが、今は(全米女子プロに)1回でも出ておけばと思うようになった。リポーターをするモチベーションも高いですし、自分なりのプレッシャーも感じています」と気持ちを引き締めていた。