2年連続3度目の出場となる宮里優作(37=フリー)は3バーディー、3ボギーの70で回り、イーブンパーの40位だった。

 前半からショットが絶不調。「フィニッシュも取れず、自分の視界からボールが消えていく」ほど制御が効かなかった。風の中で球を抑えて打とうとしすぎていたことで、スイングに変化が生じてしまっていた。

 「よくこんなんでここに来たなと思いましたよ。ホントにすいませんって感じで…」と苦笑いするほどの状態にも心は折れなかった。「一打で流れが変わるのがメジャー。一喜一憂しないこと。アプローチの練習じゃないですけど、逆にグリーンを外した時はゲーム感覚でどうやってパー取るかなと常に考えて、あんまりナーバスになることなくやった」。ショットがコントロールできない分、メンタルの保ち方に心を砕いた。

 後半にかけて徐々にショットの異変の正体に気づき、13、14番で連続バーディー。最終18番も「今日イチのショットが出てくれた」とバーディーで締めた。「5オーバーくらいのゴルフ」と自嘲気味に振り返りつつ、全英初の予選通過も見える位置で18ホールを終了。「これがゴルフの難しいところですね(笑い)。調子がいいからといって、いいスコアで回れない。何だか不思議な感じ」と話していた。