宮里優作(38=フリー)が1イーグル、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの74とスコアを落としながら、通算3オーバーの145で65位となり、4度目の全英オープンにして初の予選通過を決めた。

 12番で5メートルのパーパットを沈めてピンチをしのぐと、続く13番でバーディー。さらに14番ではイーグルと2ホール連続でロングパットを沈めてトータルでアンダーパーまでスコアを伸ばした。

 試練は17番でボギーをたたいた後の18番。「芯食ってチーピン」と苦笑した3番ウッドのティーショットはコース内を流れる小川の岩ではね、左のOBゾーンへ消えた。「足、止まりましたね。一生懸命、動かしたんですけど…。カットしたい球が、できずに左にいって。逆球が出ちゃった」。慢性化している腰痛の戦いでもある今大会。朝の時点で張りを感じつつ、持ち球ではないドローボールを多用して何とかスコアをつないでいた。

 打ち直しでフェアウエーを捉えた後、第5打もグリーン右のポットバンカーに入れてのトリプルボギー。何とかカットラインギリギリで滑り込んだ。終盤は「何とか一生懸命、アドレナリン出して」という気力の勝負。ヒヤヒヤの18番を振り返り「バンデベルデがトリ打つの、分かりました」と、99年大会で起きた“カーヌスティの悲劇”の主役に思いをはせた。

 体にムチを打って手にした4日間を戦う権利。欧州ツアーシードのためにも、1つでも上を目指していく。