原英莉花(19=フリー)が、1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダーで優勝した。今年プロテストに合格した21人が出場し、2日間で争われた同世代の頂上決戦。3打差以内に7人がいる大混戦だったが、2日間、安定したプレーで世代の頂点に立った。「一生に一度しか挑戦できない大会で優勝できてうれしいです」と初々しい笑顔を見せた。

日本ツアー通算94勝の偉大なる師匠、尾崎将司(71)からもらった「ジャンボ・シャフト」で勝利を引き寄せた。今大会は、3日に師匠の尾崎から「優勝したらあげる」と言われていたシャフトを前倒しでもらい挑戦した。そのおかげか、苦手意識のあったコースだったとはいえ、8番のセカンドでイーグルを奪うなどスコアを伸ばした。「それで優勝できたんですね。全体的に軽くてしなやかになりました」と感謝した。

プロ1年目で賞金ランキング38位で来季のシード権を確保している。「(来季は)1勝はしたい」と早くも目標を掲げる。173センチのすらりとした長身に、頭には“ジャンボ”な夢を描き、未来へ羽ばたく準備を整えた。

脇元華が4アンダーで2位。第1ラウンドで首位タイだった河本結は2アンダーで5位だった。