男子国内ツアーを管轄する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は15日、石川遼(30=CASIO)が米国から帰国後の自主隔離期間中にゴルフ場で練習し、複数で飲酒や飲食していたと確認し、1カ月の出場停止処分にすると発表した。確認した事実や見解についても明らかにした。

JGTOによると、石川は14日間の隔離期間中、打球練習場の利用だけでなく、ラウンドを2回行い、1回はコーチとゴルフ場関係者の3人、もう1回はコーチと2人でプレーしたという。また、個室でコーチと2人で夕食をとり、ゴルフ場関係者1人が入室し、会話をしたこともあった。コーチと2人で夕食をとった際、2回飲酒しており、いずれもゴルフ場関係者も同席していたという。

JGTOは処分理由について説明。「入国時に署名した誓約書に定められた『入国後14日間、自宅または宿泊施設で待機する』義務及び『他者との接触を行わない』義務に違反したと解される」とした。

さらに「本人がコーチと同じ飛行機で帰国しており、いわゆるバブル状態にあると思い込み、屋外でのゴルフプレー等が許されていると勘違いしていた事情は理解できなくはない」とした上で「国民の多くが感染症ウイルスの外国からの持ち込みを警戒している中、重い社会的責任を負うJGTOの副会長、JGTOツアーメンバーとして軽率であることは否めず、今回の処分が相当であると判断した」と説明した。