元賞金女王の福嶋晃子（４０＝ＮＥＣ）が、３０日開幕の女子ゴルフツアー・リゾートトラストレディース（兵庫・関西ＧＣ）でツアー復帰する。

　昨年９月１日に長男和樹くんを出産後初のトーナメント。２９日はプロアマ戦に出場したが「全然ダメです。もう不安で不安で…。あんまり自分に期待していません」と弱気なセリフばかりが口を突いて出た。

　福嶋は日本の枠を飛び越え、世界レベルで見ても屈指の飛ばし屋として知られている。ところが「もう体力が落ちちゃって。ドライバーは…う～ん、２４０か２５０ヤードぐらいかな」。これまで育児第一だっただけに調整不足は否めない。出産後は合計で５、６ラウンドほどしか回っていない。トレーニングの面でも、走り始めたのが今月に入ってからだという。

　飛距離以上に不安なのは「セカンドショット以降」だとか。この日もラフからのショット、さらにパッティングは距離感、読みなどは、実戦から遠ざかっているため、ピークにはほど遠い状態のようだ。

　「例年、開幕前は同じような心境になるけど、今は（体の）状態が違いますしね…。出る以上はもちろん全力で頑張ります。でも、最初は『予選に通りたい』と思っていたけど、今は『何とか７０台で回りたい』という感じで…」

　復帰のわくわく感を、心配が大きく上回っていた。