<米男子ゴルフ:フェニックス・オープン>◇第2日◇30日◇アリゾナ州スコッツデール、TPCスコッツデール(パー71)

 約5カ月半ぶりにツアーに復帰したウッズが、プロ転向後最悪となる82をたたいた。腰痛からの復帰戦は無残な予選落ちに終わった。

 かつての王者の面影はなかった。池や茂みに打ち込むなどショットもぶれたが、特にひどかったのはグリーン回りの寄せだ。14番で残り約30ヤードのショットを10ヤード以上もショートし、15番はバンカーショットがグリーンを越えた。4番でも奥からの一打が反対側のバンカーへ。同組だった21歳のジョーダン・スピース(米国)は憧れていたウッズの乱調に「見ているのも痛々しかった」と語った。

 ウッズは昨秋、新コーチを迎え「腰に負担のかからないスイング」へと改造中。しかし実戦では「以前のスイングの癖が出てしまう。特に寄せで大きく出る。不安があるともっとひどくなる」という。問題は技術と精神の両面だ。

 39歳の元王者は「こんなことは以前にもあった。でも翌年には最優秀選手賞をとった」と強気に語った。腰の痛みは消えたというが、復活には時間がかかりそうだ。解決策は「試合にどんどん出て慣れること」。2月5日からの次戦に出る予定という。