<男子ゴルフ:フジサンケイクラシック>◇初日◇30日◇山梨・富士桜CC(7437ヤード、パー71)◇賞金総額1億1000万円(優勝2200万円)

 宮本勝昌(40=ハートンホテル)が1イーグル、6バーディー、1ダブルボギーの6アンダー65をマークし、2位に2打差をつける単独首位に立った。師匠の芹沢信雄プロの指導を受けたショットが絶好調。40歳になって初めての試合で、2年ぶりのツアー優勝を狙う。

 8番パー4。宮本のドライバーショットは、まるで定規で引いたように、真っすぐにフェアウエー上空を飛んでいった。距離も十分。350ヤード先のフェアウエーど真ん中を捉えると、第2打をピン左4メートルにつけ、単独首位を固めるバーディーを挙げた。

 「師匠の芹沢さんにヒントをもらって、真っすぐな回転がボールにかかるようになった」。5番パー4で、ピンに向かった第2打がグリーン面から左の池に転がり落ち、ダブルボギーとなったのもご愛嬌(あいきょう)。「あそこだけ、積極的ドローというか、攻めに行き過ぎました」と笑って振り返った。

 28日に40歳の誕生日を迎えた。「例年KBCオーガスタの最中に、中洲でお祝いしてもらうんですが、今年は予選落ちで自宅で家族に祝ってもらった。それもよかったかも」とニヤリ。同じ芹沢一門の藤田が、40歳を過ぎて優勝を重ねているだけに「体力が落ちないよう、トレーニングをしている。50歳まではやりたい」と意気込んだ。

 昨年は選手会長の重責もあり、優勝から遠ざかった。日本シリーズ出場も逃し、連続出場試合記録も151で途絶えた。「また記録を作るためにも、勝って日本シリーズに出たい」と、10年日本ツアー選手権以来となる優勝を誓った。【塩畑大輔】