女子プロゴルファーの横峯さくら(28=エプソン)が、メンタルトレーナーで実業家の森川陽太郎氏(33)と電撃結婚したことが22日、分かった。2年半の交際を経て同日、婚姻届を提出した。同氏には昨春から精神面の指導も受けており、シーズン中としては異例の結婚を決断。人気、実力ともに絶頂期で人生のパートナーを得て、5年ぶりの賞金女王奪還へも弾みがつきそうだ。

 女子ゴルフ人気を引っ張ってきた横峯が、電撃結婚した。相手の森川氏とは2年半前から交際を始め、昨年4月のフジサンケイ・レディースからは専属のメンタルトレーナーとして迎えていた。今年も3月の国内開幕戦から同行し、今月の海外メジャー、クラフト・ナビスコ選手権(米国)でも仲むつまじい2人の姿がコースで目撃されていた。

 婚姻届を提出したこの日、4月22日は「良い夫婦の日」だった。シーズン中の結婚は異例だが、横峯は自身のブログで「私たちにとって、とても大切な時間を過ごすきっかけになった試合の週に入籍しようと2人で決めました」と報告。2人で協力してゴルフに取り組むようになったフジサンケイ・レディース(25日開幕)に合わせて結婚した。

 さらに横峯は「彼は仕事をしていると食事も忘れてしまうような人なので、栄養面も考えて料理を作り、彼を支えていけたらいいなと思っています」などと幸せな思いをつづった。横峯が妊娠しているかは不明だが、関係者によれば、挙式はシーズンを終えた12月以降になる。

 元サッカー選手で33歳の森川氏は、さまざまなアスリートのメンタル面をサポートする株式会社リコレクト(東京)を27歳で設立。代表取締役も務めるイケメンの青年実業家だ。同氏も自身のブログで「家庭も、会社も守れるようにこれからも頑張っていきます!」とコメントを発表した。

 昨年の横峯は、森川氏から「ミスの許容範囲を広げること」を徹底的に指導された。「飛ばなくてもいい。ラフに入っても、ライが良ければいい。自分の中の『OKライン』を下げるようにした」。心にゆとりが生まれ、2年ぶりの復活優勝を含む年間4勝。賞金女王争いでは2位に入った。

 3姉妹で最も早く昨年12月に結婚した次姉彩花さんの存在も、28歳の横峯の心を揺さぶったと言える。人気、実力とも絶頂期での結婚は、精神面の影響が大きいゴルフではプラスに働くはず。09年以来5年ぶりの賞金女王へ、その先の幸せな家庭作りへ、横峯が最愛のパートナーを得た。

 ◆横峯(よこみね)さくら

 1985年(昭60)12月13日、鹿児島県鹿屋市で3姉妹の末っ子として生まれる。高知・明徳義塾高を出て04年プロ合格。宮里藍とは同学年ライバルとして腕を競う。05年4月ライフカードレディースで初優勝。09年は6勝して初の賞金女王。ツアー通算22勝。長姉瑠依(31)もプロゴルファー。155センチ、51キロ。

 ◆森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)1981年(昭56)4月7日、東京都生まれ。元サッカー選手でスペインやイタリアでプレー歴がある。その後、心理学などを学ぶ。ミス・ユニバース・ジャパンのオフィシャルトレーナーも務める。著書に「ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則」(かんき出版)など。