<F1:ハンガリーGP>◇第11戦◇31日◇ハンガロリンク◇1周4・381キロ×70周

 マクラーレンのジェンソン・バトン(31=英国)が今季2勝目、通算11勝目を挙げ、自身200戦目のレースを飾った。雨が断続的に降る難しいコンディションだったが、安定した走りと的確な戦略でトップに立ち、逃げ切った。2位にはドライバー部門ランキング首位に立つレッドブルのセバスチャン・フェテル(ドイツ)が入った。ザウバーの小林可夢偉(24)は11位となり、あと1歩で入賞を逃した。

 小林はレース終盤まで他車より少ない2度のピットストップで粘ってトップ10圏内を走行したが、タイヤの摩耗による性能低下に耐えきれず、残り8周で3台にごぼう抜きされて入賞圏外の11位に落ちた。「訳が分からないまま、ズルズルと落ちていってしまった。タイヤ交換のタイミングを逃したのが敗因」。(ブダペスト=米家峰起通信員)