2020年東京五輪の公式エンブレムがベルギーの劇場のロゴに似ているとして使用差し止めを求める提訴があった問題で、大会組織委員会とスポンサー契約を結んだ日本郵政の西室泰三社長は20日、記者会見し「話題になっているのは知っているが、使用について特別に考えていることはない。あくまで運営に当たる方々が決めること」と問題視しない考えを示した。

 組織委の藤沢秀敏広報局長は同日、スポンサーの一部から状況の問い合わせはあるものの「不安という形ではない」と強調した。エンブレムは佐野研二郎氏による独自のデザインで、選考の公正性も保たれているとし「全く問題ないという立場で引き続き使用していく。IOC(国際オリンピック委員会)も了解している」と説明した。