【ウォリック(英国)9日=岡崎悠利】ラグビーW杯イングランド大会を戦う日本代表は明日11日、米国との1次リーグ最終戦に臨む。今日10日、スコットランドがサモアに勝てば、日本は8強への道を閉ざされる。フランカーのリーチ・マイケル主将(27=東芝)は、スコットランド戦の結果に関係なく勝利だけを目指すことを誓った。

 南アフリカが勝ち、日本の1次リーグ突破の可能性はスコットランド-サモア戦次第。リーチは「感想? 特にない」と表情を変えなかった。「コントロールできるのは、自分たちのパフォーマンスだけだから」。気持ちはぶれない。最終戦へ「勝って帰るのと負けて帰るのでは全然違う。負けたら2勝もたまたまと言われる。勝って日本を元気にしたい」と意気込んだ。

 スコットランドが勝ち点3以上を獲得すれば、米国戦は“消化試合”になる。スコットランド戦の開始は、日本時間10日午後10時半。同時間帯に、日本は米国戦に向けた練習を行う。リーチは、結果を聞く必要があるとしつつ「見たくないし、結果も知っても知らなくても変わらない」と、無心を強調した。

 スコットランド戦の結果は、日本の士気にも影響しかねない。リーチは主将として、すでに「結果は関係ない。動揺しないように」と選手に伝えた。米国戦に集中するために「何をしようか考えている。(練習後に)ミーティングを組もうか…」とも言った。

 日本で高まる人気についても「今は見ないようにしている」という。浮かれて、プレーに甘さが出ないよう、集中するためだ。「満足した気持ちでいると、どこかで気持ちが変わってしまうかもしれないから。あえて見ない」。喜ぶのはすべて終わった後でいい。強い決意を言葉ににじませた。