五輪2大会連続2冠の北島康介(33=日本コカ・コーラ)が日本男子初の5大会連続の五輪出場へ、上々のスタートを切った。今年初レースとして短水路(25メートル)の100メートル平泳ぎに出場。58秒18で圧勝した。年末年始休まず練習した疲労が残る中、昨年より0秒47速いタイムで、状態の良さをアピール。「十分納得できるレース展開。まずまずの出だしが切れた」と収穫を口にした。

 リオデジャネイロ五輪選考会は4月4日開幕の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)。5大会連続出場のかかる勝負の舞台に向けて、今週から冬季では異例の3週連続で大会に出場する。最初のターゲットは自らの冠大会でもある3週目の北島康介杯・東京都選手権(30日開幕、東京辰巳国際水泳場)になる。

 北島杯は五輪代表内定組の瀬戸、渡部、星が出場。ケガから完全復帰を目指す萩野、昨年世界選手権で中学生代表になった池江も参戦する。会場は東京辰巳国際水泳場で入場は無料。レースの優勝者、北島のサイン入りTシャツが当たる抽選会も開かれる。北島は「この大会は冬場のトレーニングの成果が試されるし、五輪に行ける選手も予測できる」と自らを鼓舞しながら大会の重要性を強調。自らの冠大会で好タイムを出し、五輪選考会を兼ねた日本選手権に弾みをつける決意は強い。