世界6位の錦織圭(26=日清食品)が途中棄権で8強入りを逃した。

 同13位のチリッチ(27=クロアチア)相手に開始早々から動きに精彩を欠き、第1セットを1-6で失った。第2セット第6ゲームを終えて1-5となったところで棄権した。

 勝てば95年松岡修造以来、戦後2人目の大会8強入りだった。

 4大大会では錦織がストレートで敗れた14年全米決勝以来となる対戦だったがリベンジはならなかった。両者の対戦成績は錦織の7勝4敗となった。



錦 織01-6
1-5
1チリッチ

けがで途中棄権となり思わずタオルで顔を覆う錦織圭(AP)
けがで途中棄権となり思わずタオルで顔を覆う錦織圭(AP)
第2セット途中、負傷した錦織は駆け寄ったスタッフと話しをする(AP)
第2セット途中、負傷した錦織は駆け寄ったスタッフと話しをする(AP)

第2セット


    101112
錦  織            1
チリッチ        5

○はキープ、◎はブレーク、Tはタイブレーク

 再びスタンドから身を乗り出し声を張り上げるチャン・コーチに促され錦織が棄権を決断。昨年2回戦のヒラルド(コロンビア)戦に続いて無念の棄権となった

【第6ゲーム】 チリッチのサーブ。スタンドからは日本語で「錦織頑張れ!」の声も飛ぶが、ジュースから連続サービスエースを決めたチリッチがキープ

 第6ゲームに入る前にベンチの錦織にドクターが駆け寄り、痛めていた左脇腹の様子を確認する。スタンドで見守るチャン・コーチも身を乗り出して、両手でXマークを作り棄権を促すが錦織は続行を決断。第6ゲームへ向かう

【第5ゲーム】 錦織のサーブ。30-30からチリッチが高い打点からのフォアハンドクロスを決めるが、錦織もジュースに持ち込む。先にアドバンテージを奪った錦織だったが、最後はダブルフォールトでチリッチがブレーク。

【第4ゲーム】 チリッチのサーブ。40-15からサービスエースを決めたチリッチがキープ

【第3ゲーム】 錦織のサーブ。30-40から錦織の深い位置へのショットがわずかに外れチリッチがまたもブレーク

【第2ゲーム】 チリッチのサーブ。30-15から錦織のフォアハンドのショットが決まり30-30。シュースからチリッチのダブルフォールトで錦織にブレークバックのチャンスが訪れる。最後はストローク戦を制した錦織がブレークバックに成功

【第1ゲーム】 錦織のサーブ。15-40から最後は錦織がダブルフォールト。チリッチがブレーク 

 

第1セット


    101112
錦  織            1
チリッチ       6

○はキープ、◎はブレーク、Tはタイブレーク

【第7ゲーム】 チリッチのサーブ。40-15から最後もサービスエースを決めたチリッチが第1セットを先取。錦織は動きに精彩を欠きながら何とか勝機を探るが、チリッチの勢いを止められない

【第6ゲーム】 錦織のサーブ。0-30から錦織の鋭い角度のフォアハンドのクロスが決まり15-30とする。フォアハンドのクロスを決め40-30とした錦織が最後もポイントを奪い錦織がキープ

【第5ゲーム】 チリッチのサーブ。30-15からこの日9、10本目のサービスエースを決めたチリッチがキープ

【第4ゲーム】 錦織のサーブ。0-40からチリッチがラブゲームでブレーク

【第3ゲーム】 チリッチのサーブ。5連続サービスエースで15-0。30-0から連続サービスエースでチリッチが難なくラブゲームでキープ。錦織は動きに精彩を欠いた様子で厳しい表情を見せる

【第2ゲーム】 錦織のサーブに勢いが見られない。0-30から錦織のバックハンドのショットが決まり15-30。15-40からのストローク戦をフォアハンドのストレートで制したチリッチがブレーク

【第1ゲーム】 チリッチのサーブで試合開始。いきなり4連続サービスエースとエンジン全開のチリッチがラブゲームでキープ

バックハンドのショットを放つ錦織(AP)
バックハンドのショットを放つ錦織(AP)
第1セットでフォアのショットを放つ錦織(AP)
第1セットでフォアのショットを放つ錦織(AP)

試合前 コイントスに勝ったチリッチがサーブを選択

 

 

錦織第5シード ウィンブルドン組み合わせ

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