リオ五輪で金メダルを獲得した男子体操団体のメンバー4人が28日、東京・テレビ朝日の屋上で子供向け体操教室イベント「金メダリストに教えてもらおっ」に参加し、逆上がりの実演レッスンなどを行った。

 登場したのは、内村航平、山室光史、田中佑典、加藤凌平の4人。内村は、東京タワーをバックに世界一美しい倒立を披露し、子供たちから大歓声を集めた。内村は「僕はやっていた方なので、東京タワーときれいに並んでいたか分からないんです。誰か僕にSNSで送ってください」と語り、会場の笑いをさそっていた。

 子供たちからの質問に答える緊急記者会見コーナーも大いに盛り上がった。「日本に帰ってきて最初に食べたものは」という質問に「コンビニのデザート。食べた時は金メダルをとった時と同じくらい幸せでした」(田中)「地元のお祭りに行ったので屋台を食べ歩いて日本を感じました」(加藤)「日本のおいしい果物」(山室)。内村は「おすしです。金メダルを獲得したらおなかいっぱい食べようと思っていたので、大好きなアジをたくさん食べました」。

 「選手村で面白かったことは」との質問には、加藤が「選手村で卓球をしたのですが、スマッシュしたボールが田中選手の顔面に当たったのは面白かったですね」。「道具を使うスポーツは全然ダメ」と笑う田中に、内村は「当たった時のリアクションがおかしくて、涙が出るほど笑いました」と、リラックスした日々の様子を語った。

 子供たちとの時間を楽しんだ加藤は「質問コーナーでもたくさんの手が挙がって、僕たちに興味を持ってくれたと思いました。そんな子供たちのヒーローになりたいと思いました。4年後の東京五輪の時には、日本を引っ張っていける存在になりたい」。内村は「4年後、自分が出られるかまだ分からないですけど、体操を生で見た時の衝撃はかなりだと思うので、東京五輪ではぜひ会場で見てもらいたいと思います」と話していた。