世界7位の錦織圭(26=日清食品)が、同2位のアンディ・マリー(29=英国)を1-6、6-4、4-6、6-1、7-5のフルセットで下し、準優勝した14年以来、2年ぶりの4強入りを決めた。
リオ五輪準決勝で敗れるなど、これまで1勝7敗と苦手にしていたマリーを14年のATPツアー・ファイナル以来、2年ぶりに破った。
錦 織 | 3 | 1-6 6-4 4-6 6-1 7-5 | 2 | マリー |
- シングルス準々決勝でマリーを破りベスト4入りを決めた錦織は、ガッツポーズを見せる(撮影・菅敏)
第5セット
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | 7 | |||||
マリー | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 5 |
※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第12ゲーム>15-15からマリーのリターンが2本続けてネットにかかり40-15。最後はラリーからマリーの返球がネットにかかり、フルセットで勝利した
<第11ゲーム>6-5 マリーが30-30からこの日3本目のダブルフォールトで錦織ブレークチャンス。錦織のドロップショットをマリーが追いつくも、素早い反応で錦織が返しブレーク
<第10ゲーム>5-5 錦織がラブゲームでキープ
<第9ゲーム>4-5 マリーが2本のサービスエースなどで難なくキープ
<第8ゲーム>4-4 ジュースから錦織のショットがアウトになり、マリーのアドバンテージ。最後は錦織のショットがアウトでマリーブレーク
<第7ゲーム>4-3 40-30から錦織のリターンがアウトになりマリーキープ
<第6ゲーム>4-2 30-30から錦織のドロップショットが決まり40-30。押し込まれた錦織のショットがアウトとなりジュース。マリーのリターンがアウトになり錦織アドバンテージ。最後はショットがきまり錦織キープ
<第5ゲーム>3-2 ジュースからマリーがダブルフォールト。最後は錦織のバックハンドリターンが決まりブレーク
<第4ゲーム>2-2 ミスショットした錦織がトリプルのブレークポイントを許す。1本しのいだ錦織だが、最後もショットがアウトになりマリーがブレーク
<第3ゲーム>2-1 40-30から最後はマリーのショットが決まりキープ
<第2ゲーム>2-0 錦織のサーブアンドボレーが決まるなどしキープ成功
<第1ゲーム>1-0 マリーのサーブから。30ー30から長いラリーを制した錦織がブレークチャンス。最後はマリーのショットがネットにかかり錦織ブレーク
- ポイントを奪いガッツポーズを見せる錦織(撮影・菅敏)
第4セット
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 6 | |
マリー | ○ | 1 |
※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第7ゲーム>6-1 勢いそのままに、錦織が主導権を握る。マリーのミスショットが重なり錦織がキープ。最終セットに持ち込んだ。
<第6ゲーム>5-1 マリーが集中力を欠いているように見える。コート上を飛ぶ蛾のような虫が気になるか。40-30から錦織がリターンエース。ジュースに持ち込み、2度目のブレークポイントでマリーがミスショット。錦織がブレーク。
<第5ゲーム>4-1 マリーのミスショットが重なる。40-15からのラリーで、錦織のロブショットがピタリとコートの最奥に決まった。錦織がキープ。マリーはぶつぶつと声を上げ、いら立ちを隠せない様子。
<第4ゲーム>3-1 15-40と錦織にブレークポイント。ここでマリーがミスショットし錦織が先にブレーク。
<第3ゲーム>2-1 15-40のブレークポイントをしのぎ、錦織がなんとかキープ。
<第2ゲーム>1-1 40-30からサービスエースが決まり、マリーがキープ。
<第1ゲーム>1-0 錦織のサーブから。錦織がラブゲームでキープ。
- マリーとのシングルス準々決勝で厳しい表情を見せる錦織(AP)
第3セット
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | 4 | ||||||
マリー | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 6 |
※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第10ゲーム>4-6 200キロ超えのサーブが冴えマリーがラブゲームでキープ。このセットを取った。
<第9ゲーム>4-5 015から錦織の強烈なエアケイが決まる。しかし、30-40のブレークポイントで錦織がミスショット。マリーがブレーク。
<第8ゲーム>4-4 ジュースまでもつれ、錦織が強気のリターンからミスを誘いブレークポイント。長いラリーを制して錦織がブレークバック。
<第7ゲーム>3-4 ジュースから錦織が痛恨のダブルフォールト。さらに錦織のミスショットでマリーがブレーク成功。
<第6ゲーム>3-3 錦織が前に詰めて積極的なリターンを仕掛ける。15-30と先行したが、マリーもサービスエースなどで応戦。最後は錦織のサーブリターンが外れマリーがキープ。
<第5ゲーム>3-2 錦織がドロップショットなど緩急を巧みに使い、マリーのミスショットを誘う。錦織がキープ。
<第4ゲーム>2-2 40-30から、錦織のショットがネットにかかりマリーがキープ。
<第3ゲーム>2-1 錦織がラブゲームでキープ。
<第2ゲーム>1-1 30-30からマリーのミスショットで錦織にブレークポイント。錦織がブレーク。
<第1ゲーム>0-1 錦織の惜しいショットが立て続けに外れ、0-40とマリーのブレークポイント。ネット際でのショットを返し切れずマリーがブレーク。
- 不満そうな表情で審判と話す錦織(撮影・菅敏)
第2セット
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | 6 | ||||
マリー | ○ | ○ | ◎ | ○ | 4 |
※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第10ゲーム>6-4 15-0からの長いラリーで錦織がほんろう。マリーも再三食らいついたが、錦織が粘り勝ちポイント。30-15から錦織のリターンエース。さらにはマリーのミスショットで錦織にブレークポイント。ラリーで錦織が粘り勝って、マリーのショットが惜しくもネットにかかった。錦織がブレークし、セットを取り返した。
<第9ゲーム>5-4 錦織のドロップショットなど、緩急が冴えわたる。最後はマリーのサーブリターンが外れ、錦織がラブゲームでキープ。
<第8ゲーム>4-4 40-15から、錦織はドロップショットで仕掛ける。食らいついたマリーのロブショットはライン上に決まるスーパーショット。マリーがキープ。
<第7ゲーム>4-3 錦織はスマッシュの好機でミスしてしまうなど、0-30の苦しい展開。
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錦織が粘って40-30と盛り返したところで再び雨で中断。屋根が閉められることになり、両選手がロッカーに引き揚げた。
約15分後、屋根が完全に閉まり、両選手がコートに戻りウオーミングアップを開始。
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再開後はあっさりと最初のプレーで決め錦織がキープ。
<第6ゲーム>3-3 リードを許した錦織が積極的なリターンで攻める。マリーのミスショットを誘い、0-40のブレークポイント。最後はラリーで厳しいフォアハンドで逆を突きポイント。錦織がすぐさまブレークバック。
<第5ゲーム>2-3 錦織は0-30と先行される。サービスエースなどで粘ったが、30-40から錦織がミスショット。マリーが先にブレーク。
<第4ゲーム>2-2 40-30となったところで、雨が降り始めた。両選手がいったんベンチに引き揚げる。5分ほどで雨が上がり、試合再開。屋根は開けたまま。マリーがキープ。
<第3ゲーム>2-1 錦織は粘り強い戦い。長いラリーに持ち込んでは、マリーのミスを誘う。40-15から、マリーがライン際の厳しいコースを狙ったがわずかに外れた。錦織がキープ。
<第2ゲーム>1-1 マリーはサーブが好調。自らのペースに持ち込み、錦織を圧倒。マリーがラブゲームでキープ。
<第1ゲーム>1-0 錦織のサーブから。錦織はネットプレーやドロップショットを織り交ぜて仕掛ける。40-15から、マリーのミスショットで錦織がキープ。
- マリーとのシングルス準々決勝でサーブする錦織(撮影・菅敏)
第1セット
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ○ | 1 | ||||||
マリー | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | 6 |
※◎はブレーク、○はキープ、Tはタイブレーク
<第7ゲーム>1-6 マリーは強烈なサーブを正確に決め、錦織を圧倒。40-15からサービスエースが決まりマリーがキープ。第1セットを先取した。
<第6ゲーム>1-5 錦織はサーブが定まらず、15-40と先行される。ラリーからミスショットを誘い、ジュースに持ち込んだが粘り切れず。錦織のミスが続きマリーがブレーク。
<第5ゲーム>1-4 40-30から、マリーのサービスエースと判定されたが錦織がチャレンジ。これが成功し、再プレーではラリーから錦織がポイントしジュースに。しかし、ここから錦織は惜しいミスショットが連続。マリーがキープ。
<第4ゲーム>1-3 錦織は今大会を通じて調子の上がらないサーブで、この日も苦しむ。30-30からダブルフォルトでマリーにブレークポイント。最後も、第2サーブに対して厳しいリターンを許し、錦織がミスショット。マリーが先にブレーク。
<第3ゲーム>1-2 200キロを超えるサーブで、錦織にプレーを全くさせず。サーブによるポイントのみで、マリーがラブゲームキープ。
<第2ゲーム>1-1 錦織の最初のサーブゲーム。30-0と先行したが、ミスショットが続き30-30。それでも40-30からラリーとなり、厳しいコースを攻めた錦織がポイント。錦織がキープ。
<第1ゲーム>0-1 マリーのサーブから。錦織が積極的なリターンで、得意のラリーに持ち込み0-40といきなりのチャンス。マリーが踏ん張りジュースとなり、最後はサービスエース。マリーがなんとかキープ。
- 錦織と対戦するマリー(AP)
- マリーとのシングルス準々決勝でリターンする錦織(撮影・菅敏)
<試合前のインタビューで>
錦織「相手は素晴らしい選手。安定したプレー、攻撃的に行くことが必要になる」
マリー「タフで長いラリーになると思う。その準備はできている」