20日にゼネラルマネジャーだった平尾誠二氏を53歳の若さで亡くした神戸製鋼が、ボーナスポイント付きの勝ち点5を挙げた。

 首位ヤマハ発動機と勝ち点5差の3位をキープし、13季ぶりの優勝へ弾みをつけた。

 試合前には黙とうを行い、両チームの選手の左袖には喪章が付けられた。神戸製鋼は前半11分、ゴール前右ラインアウトからモールを作り、抜け出したロック張碩煥(チャン・ソクファン=24)が先制トライ。7-0の同14分にはフランカー橋本大輝主将(29)が左ライン際でWTB山下楽からのパスを受けてインゴールに飛び込み、追加点を挙げた。試合終了間際には相手の猛攻を受けたが、ゴール前で必死のディフェンス。ジム・マッケイ・ヘッドコーチ(HC=49)が「今シーズンの中でもベストなディフェンスの1つ」と評した粘りを、天国の平尾氏に見せた。

 試合後の会見では橋本大主将が涙を流し「今週は非常にタフな1週間だった。そこを乗り越えた安心感もあるし、平尾さんが亡くなられた寂しさもある」と言葉を詰まらせながら心情を表現。マッケイHCも「クラブにとってもすごくタフな状況だった。だからこそ、こういう状況で1つになって戦えたことを誇りに思います」と振り返った。