テニスの非公式戦で、男女混合のチーム対抗戦「インターナショナル・プレミア・テニスリーグ(IPTL)」が、存続の危機に立たされていることが4日、分かった。杉山愛と組み99年全米混合で優勝したブパシ(インド)が提唱し、3年目を迎えたイベントだが、資金繰りが苦しく来季以降が不透明だという。

 カタール航空など中東マネーをバックに、アジアへのテニス普及を目的に始まった。しかし、開催時期の12月はオフシーズン。フェデラーやS・ウィリアムズらトップ選手が出場するには高額な契約金が発生する。さらに旅費、宿泊費なども大会経費となり、膨大な運営費が必要とされ、すでに選手への契約金未払いもうわさされる。

 今年の日本大会は2日から3日間、さいたまスーパーアリーナで開催。入場券は最高で5万2000円で、錦織が出場したにもかかわらず空席が目立った。ブパシは大会運営権の譲渡先を模索中だともいわれ、早くもイベントは岐路に立たされている。

 ◆インターナショナル・プレミア・テニスリーグ 14年から始まった男女混合チーム戦で今年は日本、シンガポール、インド、UAEの4チームが3都市を転戦する。1対戦は5試合。1試合は1セット。2得点を一気に奪えるなど、通常とは違う特別ルールもある。5試合で獲得したゲーム数で勝敗を争う。