フィギュアスケートのペア「りくりゅう」こと三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が、今季限りで現役引退することを17日、SNSで電撃発表した。互いにXやインスタグラムを更新。2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)で日本ペア初の金メダルに輝いた2人が、連名で「この度、三浦璃来・木原龍一は今シーズンをもちまして現役を引退することを決断しました」と表明した。

今年2月の帰国後、都内での日本記者クラブの会見に出席した際には、互いの関係性や将来について率直な思いを明かしていた。

終始柔らかな雰囲気で進んだ約1時間の会見で、ひときわ大きな笑みがこぼれたのが終了間際の一場面だった。「りくりゅうの関係、何が正解なの?」。司会者からの直球質問に10秒近く見つめ合うと、つなぐように言葉を重ねた。「戦友じゃないですけど(木原)…一緒にいて当たり前ですし(三浦)…けんかもすごくしますし(木原)…家族みたいになってる(三浦)」。最後は三浦が胸の前で両手を広げ、木原と声をそろえて「あとはご想像にお任せします!」。会場は温かな空気に包まれた。

ミラノ五輪では、個人金、団体銀。2つのメダルという結果はもちろん、飾らない人柄でも日本中の胸を打ってきた。キス・アンド・クライで歓喜する姿や自然体のやりとりなど、仲むつまじい様子はSNSを中心に大きな反響を呼んだ。この日の会見でも、“りくりゅう節”は健在だった。「キャンピングカーで米国を横断」と夢を語っていた木原が「三浦さんもお誘いしたけど『寝てるだけになるからいい』と言われた」と苦笑いで告白。三浦は「運転免許も持っていないので。私は国内旅行がしたい」とさらりと受け流し、軽妙な応酬でも場を和ませた。いつもユニークで自然体な2人だった。

19年に結成。2022-23年シーズンには、国際スケート連盟(ISU)主催大会を全制覇する「年間グランドスラム」を日本勢で初めて達成した。今季はグランプリ(GP)ファイナルを3年ぶりに制覇。22年北京五輪の日本ペア初入賞7位に続く2度目の五輪となった2月のミラノ・コルティナ五輪では、ショートプログラム(SP)5位からフリーで6・90点差を逆転し、現行の採点制度となった06年トリノ大会以降では史上最大の下克上で念願の頂点に立っていた。

【全文】りくりゅう、電撃引退「悔いはない」連名で「新しいことに2人で挑戦」日本ペア初の五輪金