18、19日のフリースタイルスキー・モーグルのW杯第8、9戦(秋田・たざわ湖スキー場)に出場する日本人選手が17日、試合会場で会見した。

 2年前の大会で準優勝した14年ソチ五輪代表の女子の星野純子(27=リステル)は無欲で挑む。「成績は後からついてくる。順位は気にしない」と語った。昨年1月のカナダ遠征で左前十字靱帯(じんたい)を断裂。全治10カ月の大けがで、昨季は、ほぼ1年を棒に振った。雪上に復帰できたのは昨年の10月で「練習量は(例年の)50%くらい」と言う。11日のW杯平昌大会で復帰し、22位だった。「調子は上がっている。けがも気にせずに滑れている」と言う。

 今大会までのW杯成績により、日本人最上位は3月の世界選手権(スペイン・)の代表が決定する。ただ星野は「成績を求めるより、何が出来るか考えながらやりたい」と慎重だった。男女ともに世界選手権の代表枠は最大4。16-17シーズンのW杯で決勝進出経験がある選手の中から、W杯のポイント上位4人が選ばれる。ただ、現状で決勝進出経験のあるのは、伊藤みき(29=北野建設)のみ。他の女子選手は代表入りの基準を満たしていない。