世界5位の錦織圭(27=日清食品)が初戦の2回戦をストレートで勝ち上がった。同41位のダニエル・エバンズ(英国)に6-3、6-4の1時間24分で勝ち、「サービスもリターンゲームも満足している」。3回戦では同28位のミュラー(ルクセンブルク)と対戦する。対戦成績は錦織の3勝0敗。

 錦織は、コート上が気温40度以上になる猛暑の中、第1セットの第1ゲームで、いきなりサービスゲームを落とす不安な立ち上がり。しかし、すぐに第2ゲームで相手のサービスゲームを破り返すと、安定したプレーでエバンズを上回った。第1セットを6-3で奪うと、第2セットも4オールから、相手のサービスゲームを破り、そのまま押し切った。

 2月20日に始まったリオオープンで、15年全米以来の1回戦負けを喫して以来の試合だった。今大会も、今季開幕戦のシドニー大会で初のツアー決勝に進み、自身最高ランクを更新しているエバンズ相手だっただけに、苦戦も心配された。しかし、落ち着いてプレーし、「終始、集中してプレーできた」と好調なスタートを切った。