女子準決勝で、平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)銅メダルロコ・ソラーレのスキップ藤沢五月(27)のブラシが折れるアクシデントがあった。

北海道銀行戦で、3-3の同点とした第4エンド(E)。ハウス内の相手ストーンを出そうと体重を乗せてスイープした場面でブラシが折れて転倒した。両膝をついたもののストーンには触れず、ぎりぎりのところで避けた。投げている最中など動いているストーンに選手自身やブラシなどが当たった場合は、動いているストーンが無効になってしまう。

珍しい光景に、サード吉田知那美(27)とも笑い合いつつ、このEで冷静に2点を追加した。藤沢は「怪力だったから壊したんじゃありません! 」と笑顔。「昨日か一昨日の試合前練習で、小野寺亮二コーチがブラシを誤って踏んでしまって、ミシミシって音がした」。別のブラシに変えたはずが、そのまま使用していたという。「(ブラシが折れた)おかげでリラックスできました」と、アクシデントも前向きにとらえ、10-8で競り勝った。