<ビーチバレー:川崎市長杯>◇8日◇神奈川・川崎マリエン
女子準決勝では、浅尾美和(25=エスワン)楠原千秋(35=ユナイテッドホールディング)組が、敗者復活の5位決定戦から勝ち上がり、2大会連続の決勝進出を果たした。準決勝では、今季の年間チャンピオンで日本代表の田中姿子(36=エコ計画)溝江明香(21=産能大)組を相手に、1歩も引かないバレーで第1セットを先取。第2セットこそ落としたものの、最終セットは広角に打ち分ける楠原の技ありショット、浅尾のスパイクがさえ、殊勲の星を挙げた。
浅尾の「声」が導いた決勝進出だった。山田寿子(34=大樹測量設計)幅口絵里香(30=同)組との5位決定戦では、第1セットに楠原が狙われてサーブレシーブ、スパイクを次々とミス。第1セットを12-21の大差で落とす予想外の展開に陥った。そんな悪い流れを変えたのが、浅尾が楠原にかける励ましの声だった。「行ける行ける!」、「ここから取って行こう!」…。何げない言葉にも、これで沈みがちだったムードが変わり、逆転につなげた。楠原は「半分は聞いてないけどね(笑い)」と前置きしながらも「2人とも黙ってしまったら、相手チームに『行ける』と思わせてしまう。そう考えると良かったかな」と感謝していた。
9日の決勝では、浦田聖子(30=千の花)、西堀健実(30=丸善食品工業)組と戦う。日本代表ペアを連破し、浅尾は国内ツアー初優勝なるか。泣いても笑っても、次が今季最終戦。「めっちゃうれしい。最後は勝って終わりたい」。浅尾は目を潤ませながら、有終の美を誓った。


