<バドミントン:日本リーグ>◇最終日◇28日◇東京・代々木第2体育館

 バドミントン女子の強豪で、2014年度限りで廃部となるルネサスが日本リーグの最終戦に臨み、日本ユニシスを2-1で下して5勝2敗の3位で最後のシーズンを終えた。

 経営再建中の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの合理化の一環で、チームは来年4月に再春館製薬所へ譲渡される。試合後、泣きながら応援団にあいさつした12年ロンドン五輪ダブルスで銀メダルの垣岩令佳主将は「感謝の気持ちしかない。最後は勝って終われて良かった」と心境を口にした。

 優勝こそ逃したが、前田美順、垣岩組が、スーパーシリーズ・ファイナルで日本勢初優勝を果たした高橋礼華、松友美佐紀組を破るなど意地を見せた。前田は「(観客から)再春館になっても応援するからと言われて、うれしかった。再出発という気持ちで頑張りたい」と声を詰まらせた。

 ルネサスは前身のNEC九州時代などを含め、全日本実業団選手権で3度優勝。日本リーグ1部も12年に初制覇した。ロンドン五輪で垣岩とペアを組み、ドイツ1部リーグでプレーする藤井瑞希らを輩出した。