道産子版「テニスの王子様」が世界に挑む。この春、札幌羊丘中を卒業した内山靖崇(15)が、ジュニアデ杯アジア・オセアニア予選(28日~、インド)に日本代表として出場する。ATPツアーで日本人2人目の優勝を果たし「テニスの王子様」と呼ばれる錦織圭(18=IMG)と同じ、米フロリダのテニスアカデミーに留学中。本家の錦織は初出場のデ杯アジア・オセアニア予選1部2回戦でインドに敗れたが、内山は同じく初出場となる“ジュニア版”での大暴れを誓っている。

 内山はあこがれの先輩、錦織と、そっくりの道を歩いてトッププロを目指している。04年に全国小学など世代別の主要タイトルを制するなどの実績を上げ、日本テニス協会の盛田正明会長が運営するファンドの奨学金で、05年8月から米国フロリダ州のニック・ボロテリー・テニスアカデミー(NBTA)に留学中。これは錦織と全く同じパターンになる。

 NBTAは男子でアガシ、女子ではセレス、シャラポワら名選手を輩出したクラブ。内山は恵まれた環境下でめきめき力をつけた。世界トップ級が集うエディハー国際ジュニアで06年はU-14優勝、07年はU-16で8強入り。安定感のある力強いストロークに加え、最近は恐れずにネットに飛び出しボレーを決める積極性も。2月からは専属コーチのノルベルト氏(42)が付き、国際ジュニアランキングは自身最高の195位になった。

 錦織とは「ケイ君」「ウッチー」と呼び合う仲で寮も一緒。一緒にゲームをしたりDVDを鑑賞しているという。先輩は「テニスの王子様」として一足先にブレークしたが「テニスの話はあまりしないですね。あんなに強いのに優しく、テングになることもない。人間的にあこがれます」という。自身も少年ジャンプに連載していた「テニスの王子様」のコミックスを持っている。

 ジュニアデ杯は男子国別対抗戦デ杯のジュニア版で、錦織も昨年まで2年連続出場し、個人戦は1敗しかしていない。初代表の内山は、このほど8カ月ぶりに帰国、札幌の自宅で羽を伸ばした。米国で最終調整後の25日には、アジア・オセアニア予選開催地のインドに向かう。世界大会で日本は05年に過去最高5位の成績を残したが、昨年は11位に終わっている。内山は「必ず決勝大会に進みます」と力強く誓った。【本郷昌幸】