全仏テニスに出場していた森上亜希子(28=ミキハウス)が、ダブルス初戦で意図的に負けたとされた問題で、森上、それを示唆したとされる当該コーチ、日本テニス協会の小浦強化本部長の3人が2日、大阪市内で会談した。森上は「八百長なんてとんでもない。意図がまったく伝わっていない」と反論した。
試合前にあるコーチが「あまり勝ってほしくない」という意味の発言をしたことは事実だという。しかし、それは森上の左ひざのケガを心配してのことだったという。五輪という言葉も森上は会見で使っておらず「なぜ、それが五輪に勝手に結びつけられたのか分からない」と困惑気味だ。
森上が会見で怒ったのは「試合前に選手に話す言葉ではない」という一点だけ。五輪のこととは無関係で、まして「わざと負けたり、八百長をするなんてことはあり得ない。負けるなら初めから出ない」と話した。
前日の1日、全仏のレフェリーから電話で事情聴取も受けたという。「そんな意味で言ったのではない。試合ではベストを尽くしたとはっきり言いました」。
今後、全仏を管轄する国際テニス連盟(ITF)か主催者から罰則が科せられる可能性もあるが、日本テニス協会の渡辺専務理事は「もしそうなったら抗議も考える」と話した。
◆森上問題
中村藍子と組んだ5月30日の女子ダブルス1回戦で敗退後、森上が会見で「あるコーチに『あまり勝ってほしくない』と言われた」と発言。ペアの中村は五輪出場を目指し、翌週の英国で行われるツアー下部大会に出場することにしており、ダブルスが勝ち進むと同じ週に試合が重なる。そのことを絡め「わざと負けた」と報道され、それを見たITFと大会が調査に乗り出した。



