<大分国体:陸上>◇2日目◇4日◇大分・九州石油ドーム
少年女子A100メートル決勝で石田あかね(秋田・横手清陵学院2年)が、今季高校ランキングトップの11秒85で高校初タイトルを獲得した。準決勝を自己ベストの11秒88でトップ通過。5レーンスタートの“ポール・ポジション”から2レース連続で自己記録を更新し、06年の全国中学大会優勝以来2年ぶりの全国女王に返り咲いた。この日は東北勢のメダルラッシュに沸いた。
決勝進出9人中、最も小柄な石田の体が、弾丸のようにゴールラインを駆け抜けた。準決勝に続く自己記録更新は、今季高校ランク1位のおまけ付きだ。秋田県勢女子で、少年と成年を通じて初の同種目制覇。電光掲示板で確認した石田は「こんなにタイムが伸びるとは思いませんでした。すごくうれしい」と笑顔でスタンドの祝福に応えた。
準決勝3組で、全国高校総体100メートル優勝の蔭山愛と200メートル優勝の今井沙緒里に先着して波に乗った。「決勝も負けないぞという気持ちになりました」。その言葉通り、7位と6位に沈んだ2人を尻目に50メートルすぎからグングン加速。「スタートがうまくないので、先行されることは分かっていました。前に人がいると燃えます」と本来の負けん気を発揮して逆転フィニッシュした。
全国高校総体では準決勝敗退。200メートルも予選落ちの悔しさを味わった。先行されて、あきらめ気味になる精神面の弱さも出た。大会後は、120メートルを30メートルごとに区切り、最後にピッチで押し切る練習を繰り返した。課題は「スタートの反応とそのつなぎの走り」。克服すればまだまだ記録は伸びる。日本記録まで0秒49。短距離界の若きヒロインにも「もっと記録を更新したい」と、その自覚は十分にある。【佐々木雄高】


