<全国高校カーリング選手権:青森選抜6-4常呂>◇最終日◇12日◇青森市スポーツ会館◇男女準決勝、決勝

 男子の青森選抜が決勝で常呂(北海道)を6-4で下し、2年連続2度目の優勝を飾った。5-4で迎えた10エンドに逆転負けのピンチを迎えたが、スキップ戸沼浩規(青森2年)の最終ドローショットが決まり劇的勝利を収めた。岩手選抜は準決勝で常呂に敗れ、3位となった。

 最後の1投が奇跡を呼んだ。常呂のストーンが2個ハウス内にあり、前方にはガードのストーンが並ぶ。このままでは逆転負け。戸沼のショットは、ぎりぎりストーン1個分のすき間を抜け、ハウスの中心にピタリと止まった。「やった!」。ミラクルショットの戸沼を中心に抱き合い、雄たけびを上げた。

 相手のNO・2のストーンをはじき出し、1点を与え延長に持ち込む手もあった。「それを失敗して後悔するより、どうせならイチかバチか、決めようと思った。人生で最高のショットです」と戸沼はニッコリ。藤村和人コーチ(57)は「負けを覚悟したが、よくやった」とたたえた。

 地元でV2。「カーリングの街」を目指す青森の期待に応えた。会場の青森市スポーツ会館では職場やクラブの試合が活発に行われるが、男子高校生の選手は青森選抜の5人だけ。北海道に比べてジュニア、高校生の層は薄い。藤村コーチは「一戦ごとに作戦を理解してきているが、これからまた基本練習を繰り返す」と手綱を引き締める。

 4月にカナダで行われる国際大会「オプティミスト・インターナショナルU-18」への出場も決定。戸沼は「世界トップレベルを相手に1勝したい」と大張り切りだ。【北村宏平】