<バーレーボール全国高校選抜大会:北海道予選>◇1月31日◇女子決勝◇札幌・北海道立総合体育センター
札幌大谷が決勝で帯広南商を2-0で下し、2年ぶり10度目の優勝を飾った。準決勝までの5試合すべてストレート勝ちの強さは、決勝でも衰えなかった。第2セットでは10-12の2点ビハインドから8連続得点。古沢ちこ主将(2年)のサイド攻撃をはじめ、サービスエースやブロックなど、多彩な攻撃で勝利を手にした。
試合後の胴上げ。昨年4月から指揮をとる平本和久監督(34)の体重96キロの体が、支えきれずに落ちそうになった。そんな歓喜の瞬間に、同監督は「生徒たちに感謝します」と言葉をかみしめた。
格別の思いがあった。昨年3月まで23年間監督を務め、同校を強豪に育て上げた掛屋忠義さん(56)が現場を離れた。その後を受け、中等部と高校の統括責任者になった。妹背牛商での監督歴こそあったが、まったく違うチームの指揮。選手との関係に、どこかぎこちなさを感じていた。
昨年暮れ、茨城・ひたちなかでの合宿中、ある選手が日ごろから抱いていた思いをぶつけてきた。平本監督の指示が理解できないときなども、遠慮からそれを口に出せないというものだった。「それからは選手が理解できるまで、かみ砕いて話すようにしました」。子どもたちの呼びかけと指揮官の変化が、互いの距離を一気に縮めた。
古沢主将は「最初は怖い監督という印象でしたが、信じて練習してきて良かった」とほほ笑んだ。強くなったきずなを武器に、全国では過去最高となる4強を目標に掲げた。【中尾猛】



