<bjオールスターゲーム>◇1月31日◇宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ
バスケットボールの祭典に宮城が熱狂し、酔いしれた!
東軍が102-105で西軍に惜敗したが地元、仙台89ERSの日下光(27)クリス・ホルム(25)デメトリアス・グワンズ(24)が普段では見られないプレーで過去最多6091人の観衆を魅了。浜口炎ヘッドコーチ(HC=40、仙台89ERS)も初の指揮に興奮気味だった。
やはり、この男が中心だった。仙台市出身の日下だ。開始8秒、両チーム初シュートをリングに沈める。大声援の観衆に、普段は喜びを大きく表現しない硬派が、なんと投げキス。会場が黄色い声援に包まれると、はにかんだ。
最もファンサービスに力を入れたのはホルムだった。選手入場の際、歌手の故マイケル・ジャクソンさんの格好で登場。試合でも、珍しいプレーが続出した。普段はセンターのため、ゴール下にポジション取りをするが、この日は積極的にドリブルを仕掛け、シーズン中は打つこともない3点シュートも決めた。「数日前から練習していた」と、ファンのために労を惜しまなかった。
試合はシーソーゲーム。第3クオーター(Q)まで西軍がリードしていたが、浜口HCがカツを入れると第4Q残り5分51秒に逆転。一時9点差をつけたが、残り54秒で再逆転を許し、東軍の4連勝を阻まれた。浜口HCは「本気で勝ちにいった。残念。責任は感じている。でも良い経験ができた」と悔やみながらも、最後は笑顔だった。
史上最多6091人が集まった夢の祭典。日下は「言葉では言い表せない、すばらしい場所だった。(宮城出身の宍戸)治一とも同じチームで良いコミュニケーションが取れた」と感無量の表情だった。10得点を挙げたグワンズはプロ1年目での球宴に「仙台のファンが多く、うれしかった」と笑顔。仙台89ERSの3選手は1日から練習を再開。浜口HCは「明日から切り替えますよ」と夢の余韻が残る中、後半戦へ向け始動する。【三須一紀】


