バンクーバー五輪でスピードスケート史上最年少代表となった、高木美帆(15=北海道・幕別札内中)の“1人”卒業式が24日、同校体育館で行われた。駆けつけた同級生らと約2カ月ぶりに対面し、「3年はあっという間。みんなではしゃいだことを思い出した」と懐かしんだ。

 朗報も届いた。高校進学後は大好きなサッカーを封印する予定だった。帰国当初「サッカーはできないと思う」と寂しそうに話していた。しかし全日本スケート連盟の鈴木恵一強化部長はこの日、「スケートバカになってほしくない。サッカーやヒップホップもやってバランスのいい体作りをしてほしい」と二刀流を容認した。同部長からの許可が出たことで、本人が望めば今までのように両立は可能となる。

 4月からは帯広南商高に進学する。高校ではウエートトレーニングを開始するなど、14年ソチ五輪に向けて本格的な強化が始まる。「メダルが取れるような選手になりたい」。二足のわらじで目標に向かい。歩んでいく。【松末守司】