7月のウィンブルドン・ジュニアで日本選手として41年ぶりの準優勝を遂げた女子テニスの石津幸恵(17=土浦日大)が、ヨネックスと所属契約を結び10月1日付でプロに転向することが分かった。石津は11日、都内で開かれたユース五輪の日本選手団結団式に出席。「早くプロになりたかった」と瞳を輝かせた。

 3日付で日本テニス協会にプロ登録を申請した。26日の同協会本部長会議、9月24日の常務理事会で承認されれば、期待の大型新人プロが誕生する。渡辺康二専務理事は「承認は間違いないでしょう。楽しみな選手」と、プロ転向に太鼓判を押した。所属はかつてクルム伊達公子が所属したヨネックスになる。

 すでにプロデビュー戦は、ツアーに初めて挑戦する9月の東レ・パンパシフィック大会(東京・有明)と決めている。予選に主催者推薦枠で出場予定。「国内で一番大きなツアー大会。そこを最初の試合に選びました」。大会期間中にプロ転向会見も予定している。

 すでにプロへの自覚も「お金を払って見てくれる。それに応える試合をしたい」。ちなみに最初の賞金では「洋服を買いたい」と、この時だけは初々しかった。その前にユース五輪(14日開幕、シンガポール)で金メダルを取って、プロ転向のはなむけにしたい。【吉松忠弘】