<カーリング:日本選手権>◇4日目◇11日◇北海道名寄市・北海道立サンピラー交流館◇1次リーグ

 マリリンが古巣撃ちを果たした。五輪2大会連続のカーリング女子代表、本橋麻里(24=NTTラーニングシステムズ)が所属するロコ・ソラーレ北見(LS北見)が、チーム青森との初対決を6-3で制した。昨季まで所属した5連覇中の五輪代表チームに、スキップ(主将)として勝利に貢献。1次リーグ7戦全勝で、既に決めていた上位4チームによる決勝トーナメントに、チーム青森とともに進出。全国初Vへあと勝利2つと迫った。

 マリリンがチームメートに飛びついた。本橋率いるLS北見が、最終10エンドでギブアップにより、6-3で勝利を決めた。サードの吉田と握手を交わしているとリードの江田が、セカンドの馬渕が駆け寄ってくる。4人の輪ができ抱き合って喜んだ。本橋にとって古巣との初対戦。唇をかみしめて足早に会場を後にするチーム青森の近江谷杏菜を尻目に1年生チームは、歓喜にあふれかえった。「意識はしなかったが成長した姿を見せたかった」と満足げな笑みを浮かべた。

 序盤からマリリンペースだった。1-1で迎えた第3エンドで2点を奪うと続く第4エンドも相手のミスにつけ込み2点を追加。試合の主導権を握り波に乗った。8エンドでは、本橋が課題としていたドローショットを決めて1点を追加。終始、プレッシャーをかけ続け、6連覇を狙う女王を追い詰めた。「8エンドで(勝利が)見えた。自己満足してます」と振り返る。

 昨年8月に前チームを脱退し、新チーム「ロコ・ソラーレ」を立ち上げ14年ソチ五輪に向けて歩き出した。前チームとは違いメーンスポンサーがいないなど、競技だけに集中できた今までとは違い環境は厳しいが地元、北海道・常呂で活動することで原点に返った。

 町を歩けば声をかけられ励まされる。練習拠点の常呂カーリングホールには家族のような昔からの“仲間”がいてくれる。男子チームが試合の相手を買って出るなど地元ならではの支援に支えられ成長してきた。「勝利が恩返しになれば。金銭的には厳しいですが、目標を持ったチームです」と誇らしげだった。

 チームはこれで立ち上げから公式戦で21連勝と勢いに乗った。今日12日からの決勝トーナメントで勝ち上がれば初の日本一に輝き世界への挑戦権を得る。「今もチャレンジャー。このリズムでやっていきたい」。新生マリリンが、世界への階段を再び走り始めた。【松末守司】