7月の競泳世界選手権(上海)で2大会連続の金メダルを狙う男子背泳ぎの古賀淳也(24=第一三共)が、「入江コーチ」に浮上のきっかけをつかんだ。日本代表は14日、欧州GPの転戦から帰国。先月のジャパンオープン100メートル決勝で最下位(8位=57秒16)に沈んだ古賀が、欧州遠征で復活した。第1戦バルセロナの100メートルで53秒91の2位に入ると、第3戦モナコの50メートルは24秒81で優勝。その陰にライバル入江の姿があった。「合宿の時から『頭がぶれてるよ』って心配してくれた」と言う。加えて現地で今季50、100メートル世界ランク1位ラクールの泳ぎを観察。頭の位置、キックの打ち方をまねたところ「大きい泳ぎができるようになった」とにっこり。迷える男に笑顔が戻った。