<水球:アジア選手権:日本6-7中国>◇最終日◇27日◇千葉県国際総合水泳場

 男子日本代表が中国に惜敗し3位で大会を終えた。前日に2位以下が確定し、1位に与えられるロンドン五輪出場権は逃していたが、強敵相手に意地の熱戦。主要大会で11連敗中とは思えない粘りをみせたが、残り42秒で決勝点を奪われた。4月の世界最終予選には参加しないため、ロンドンへの道が完全に閉ざされた。主将の青柳勧(31=ブルボン柏崎)は「明日から4年後に向けた強化を」と訴え、再挑戦を誓った。

 超満員の2738人、競技経験者で歌手の吉川晃司も来場した会場が沸いた。最終ピリオドで3点差から逆襲し6-6に。だが最後は中国の苦し紛れの1発が、残り42秒でゴールに吸い込まれた。日本水連の佐野会長は試合後、改めて最終予選不参加を明言。実業団クラブはわずかで、4年後のリオ五輪へ向けては選手が競技を続行できるかが課題。10年に新潟・柏崎にクラブを設立した青柳は「代表選手をみんな柏崎に集めて365日強化するなどしたい」と方策を描いた。