<W杯スキー:複合>◇個人第14戦◇5日◇イタリア・バルディフィエメ

 W杯個人総合3位のエース、渡部暁斗(23=北野建設)が、初優勝を飾った。前半ジャンプ(HS134メートル、K点120メートル)で最長不倒の133・5メートルで首位に立つと、後半距離(10キロ)でも1度もトップを譲らなかった。日本人の勝利は04年3月の高橋大斗(土屋ホーム)以来、8季ぶり4人目。

 2位に20秒差でスタートした後半距離。渡部暁は最初の1・2キロで約40秒まで差を広げると、中盤はひとり旅だった。ラストこそ約3秒差まで詰め寄られたが、世界の強豪をねじ伏せ、「めちゃくちゃうれしい。必死で逃げた」と喜んだ。

 複合日本は荻原健司(現北野建設スキー部監督)を擁した92、94年の五輪団体で金メダルを獲得したものの、荻原氏が引退後は低迷した。4大会連続で五輪メダルを逃す屈辱を味わったが、8季ぶりのW杯勝利で14年ソチ五輪へ光が見えてきた。