<体操:全日本団体選手権>◇最終日◇2日◇東京・国立代々木競技場

 田中理恵2世が、日体大を2年ぶり21度目の優勝に導いた。体操の全日本団体選手権男女決勝が2日、都内で行われ、美しさと実力を兼ね備えた永井美津穂(3年)が3種目に出場。得意の跳馬で出場選手中、最高点の14・750点をマークし「本当にうれしい。最高の雰囲気」と喜んだ。

 跳馬で、日本女子では数少ない伸身2回ひねりを跳ぶ。日本が弱い跳躍系の選手として期待されたが、日体大に入学した12年4月に右足アキレスけんを断裂。1年を棒に振った。「ショックだった」。しかし、その1年で体操に対する考えが変わった。

 先輩の田中さんも「感覚で体操をしていたが、それ以来、考えて演技するようになった」と話す。昨年5月の全日本では、跳馬で最高点を記録するなど、見事に復活。その美貌で「田中2世」の呼び声も高いが、実力で来年10月開幕の世界選手権で初の代表入りを狙う。