スピードスケートで五輪3大会連続出場の及川佑(33=大和ハウス)が結婚していたことが6日、分かった。お相手は北海道・札幌在住の和風美人の会社員(27)。シーズン開幕直前の10月上旬に婚姻届を提出した。帯広を拠点に競技を続けているためしばらくは離れ離れの「プチ遠距離婚」。挙式なども未定だが「責任感が生まれました。自然体でいられるので、この人ならずっと一緒にいられるなと思った」と口にした。

 10年バンクーバー五輪後の春に友人の紹介で知り合い交際がスタート。ソチ五輪にも応援に駆けつけるなど、約4年間、愛を育んできた。結婚後初の大会となった10月25日の全日本距離別選手権500メートルでは、若手の羽賀亮平、バンクーバー五輪銀メダリスト長島圭一郎(ともに日本電産サンキョー)らを抑えて初優勝した。「最初のレースで勝てたので幸先がいい」と笑う。

 14日開幕のW杯帯広大会に出場する。18年平昌五輪への挑戦は明言を避けるが、新妻からの「もう1回五輪での滑りを見たい」の言葉が発奮材料になっている。「1年1年とは思っているが、やっている以上はやはりそこを見据えて勝負するという思いは強まっている」と前向きだ。

 「パパで五輪」の夢も生まれた。「そうなっていたらうれしいですね」。スケート界の「レジェンド」が、これからは二人三脚でスケート人生を歩んでいく。