<ラグビー:日本60-5アラビアンガルフ・HSBCアジア5カ国対抗兼W杯アジア地区予選>◇8日◇東京・秩父宮ラグビー場

 試合前に、4月3日に死去した元日本代表フランカー渡辺泰憲さん(享年35)に追悼の意を表する黙とうが行われ、日本代表選手は左腕に喪章をつけてプレーした。

 東芝で渡辺さんの後輩に当たるフッカー湯原祐希は「黙とうの時、心の中で(渡辺さんに)『力を貸してください』とお願いした。でも天国で『人に頼るんじゃない』と言っている気がした」と話す。同時に湯原は、ライアンアウトのスローイングでミスもあり「自分が攻め過ぎた。もっと確実にやればよかった」と反省していた。

 また、同じく東芝の後輩のSH吉田朋生は「マンキチさん(渡辺さんの愛称)の激しさを思い出して、ディフェンスで頑張りました」。ラックに頭から突っ込み、相手に蹴られてできたタンコブをさすっていた。