大相撲の野球賭博事件をめぐり、中井洽国家公安委員長は13日、警視庁が家宅捜索で押収した資料に「暴力団関係者とみられる名前が出てきたものがあった」と明らかにした。閣議後会見で話した。

 中井氏は、警視庁が押収した力士らの携帯電話やメールの記録の解析も進めていると説明。

 中井氏の発言について、警察庁幹部は「暴力団関係者と思われる1人の名前を記した紙を複数押収した。携帯電話のメールの記録からは現在、そうした人物の名前は確認されていない」と話した。

 警察庁によると、暴力団関係者とみられる人物の名前が記されている押収物は、野球賭博との関係を示すものではないという。