大相撲の八百長問題解明を進める特別調査委員会は4日、東京・両国国技館で第5回の会合を開いた。日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)が同席する中、2時間以上にわたって話し合った。メールなどで疑惑が浮上している14人らから事情聴取を行っているが、新たに関与を認めた者や調査委が関与を認めた者はいなかったことなどが報告された。

 伊藤滋座長は「グレーはいっぱいいる」などと話し、従来通り、調査対象が14人に限ったものではないことを強調した。また、携帯電話数台を回収し、業者にメール復元などの解析を依頼していることなども報告された。放駒理事長は「(調査は)それなりには進んでいるのかなとは思う」と話す一方、本場所再開の協議には「なっていない。そういう話をできる状況になっていない」と、長期化する可能性を示唆した。調査委は今後、11日、18日に会合を開く。