<大相撲秋場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

 東前頭6枚目の安美錦(35=伊勢ケ浜)が、西前頭4枚目の大砂嵐(22=大嶽)を寄り切った。

 立ち合いから相手のもろ手突きをしのぐと、はたきにも落ちずに右上手をがっちり。一瞬、胸が合いそうになったが、すかさず右上手出し投げで崩し、頭をつけて土俵下まで吹っ飛ばした。

 「(大砂嵐が)突っ張ってこようが、かち上げてこようが、しっかり構えようと思った」と振り返った立ち合い。勝負を分けた場面については「投げながら相手の差し手を殺して、流れのある相撲だった。どうやっても胸を合わせたら勝ち目がないから、先に攻めた」と涼しげに言った。次々に技を繰り出す、流れるような相撲で業師っぷりを存分に示した。