ウルフの速攻が横綱朝青龍(27=高砂)を動かす!?

 日本相撲協会の九重広報部長(元横綱千代の富士)が25日、相撲教習所で行われた力士会で、朝青龍と白鵬(23=宮城野)に、29日に一般公開される横綱審議委員会けいこ総見(両国国技館)で申し合いを行うよう、異例の要請を行った。

 「もちろん、当日の体調はあるが、できるなら、けいこしてほしいと言いました。2人とも『はい』と答えてくれたよ」。総見の一般公開は、相撲人気拡大のため00年に始まった。が、けがなどで申し合いを行わない力士が増えている。23日にモンゴルでの左ふくらはぎ治療から戻ったばかりの朝青龍に対して、先手を打った格好だ。

 朝青龍はこの日の朝げいこをしこ、すり足と部屋周辺の散歩で切り上げた。「まだ速い動きには怖さがある」と不安を口にしていたが、力士会後に総見でのけいこについて問われると「様子をみます」とやや前向きに変わった。1月の通常の総見では2人の激しい申し合いが報道され、初場所の盛り上がりの呼び水となった。史上最多の1045勝を挙げた大横綱の九重親方ならではの指導力だった。