横綱朝青龍(28=高砂)が、初場所(1月11日初日、両国国技館)開催中に、東京・両国国技館の正面玄関前に、ちゃんこ店「ワールドちゃんこ朝青龍」をオープンすることが2日、分かった。この日午後、朝青龍は年末年始を過ごした母国モンゴルから成田空港着の航空機で再来日。業者との契約をかわした。

 進退をかける場所にサプライズだ。日本相撲協会員の副業は禁止だが、しこ名を貸して、親族や知人が飲食店などを開くことは許されている。今回も同様で同店をきっかけに米ロサンゼルスでのビジネス展開を狙う知人の業者の提案に、朝青龍が賛同。同店で出す予定のモンゴル風も含めた数々のちゃんこを試食して、昨年12月26日にOKを出したという。同店玄関は「ミニ国技館風」で、完成すれば同じつくりの建物が道を隔てて建つことになる。

 オープンは初場所13日目の23日の予定。だが朝青龍が同場所に出場するかは微妙になってきた。空港で報道陣に年始の目標を聞かれて「他の力士と同じように頑張りたいけど、無理はしない」と発言。これまで「初場所は出る」と明言していたが、初めて慎重な姿勢を示した。近い関係者は「横綱は体重6キロ増を気にしている」と話しており、場所直前に4場所連続を休場を宣言し、ちゃんこ店が場所に朝青龍が不在のまま開店する可能性もある。