横綱朝青龍(28=高砂)の夫人、ゴンボツェレン・タミルさん(29)がモンゴルでCMモデルとしてデビューしていたことが3日、分かった。久々の公の場への登場で同国でも話題になっており、タミルさんは日本での活動も視野に入れ始めた。朝青龍はこの日、愛知・長久手町の鳴戸部屋で出げいこを行ったが、大関日馬富士(25)関脇稀勢の里(23)に大苦戦。日馬富士にはお情けをかけられるなど、名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)に向けて不安材料を残した。

 朝青龍夫人が、CMモデルになっていた。タミルさんは07年春場所後から日本を離れて帰国。朝青龍とは別居が続いているが、6月下旬からモンゴルのテレビCMなどに登場していた。

 モンゴルの関係者によると、タミルさんが起用されたのは、韓国の化粧品メーカー・ハンスキンの「ゴールドシャンプー」の新CM。テレビでは着物姿で毛筆を握り、半紙に文字を書く映像が頻繁に流れているという。首都ウランバートル市の街頭でも、黒髪のタミルさんが着物姿でシャンプーをPRするポスターが、いたるところにはられている。

 起用のきっかけは、旧知のモンゴル芸能関係者のオファーだった。タミルさんは朝青龍夫人としても有名だが、02年12月30日の結婚前からモンゴルでは、名家の令嬢でドイツ留学経験もある才色兼備として知られていた。現在、2人の子供と同市内で暮らしているが、美ぼうには磨きがかかっており、同関係者が「CMモデルにチャレンジしてみないか」とオファー。昨年12月に撮影を済ませ、6月下旬のCM開始と同時にモンゴルでは大いに話題になっているという。

 朝青龍に近い関係者によると、夫妻は離れていても連絡を取り合っており、朝青龍がモンゴルに帰国中だった6月には家族そろって食事を取ることもあったという。一方でタミルさんは約4年間暮らした日本への思い入れは強く、再来日した上で同様のモデル活動はできないか検討しているという。周囲には「いろいろと自分の可能性を試したい」とも話しており、展開次第では日本、モンゴルをまたに掛けた「モデル界の横綱」になるかもしれない。