<大相撲秋場所>◇12日目◇24日◇東京・両国国技館
小結把瑠都(24=尾上)は大関琴光喜(33)を上手投げで破り、86年春場所の関脇保志(現八角親方=元横綱北勝海)以来の「5大関総なめ」を達成した。
把瑠都が冷静かつ豪快に記録を達成した。相撲巧者の琴光喜に、立ち合いで強く当たり、長いリーチを生かして突き押し。相手がのけぞると右を差し、左上手をがっちりつかんだ。右四つは相手が有利の形だが、胸が合った瞬間、迷わず投げを打った。「幕内に入ってこんなに調子がいいことはない。体が勝手に動いたね」。古傷の左ひざの痛みも感じない。そのうれしさも含めて笑みがこぼれた。一方で記録達成には、冷静だった。「全然意識しなかった。大関に勝っても白星は白星だからね。それより苦手な相手に勝った方がうれしいよ」。
今場所は両横綱に敗れた以外の10番はすべて白星。3役で早くも2ケタ勝ち星を決め、大関とりへの足固めも果たした。それでも「あまり意識はないね。まあ、あと3日。疲れているけど頑張りますよ」。実力はもはや大関に匹敵する24歳は、来場所からは「横綱の脅威」にもなりそうだ。

